7/31より沖縄・桜坂劇場での先行上映
8/7よりシアター・イメージフォーラムほかでの劇場公開
<監督メッセージ>
東京オリンピックが開催されようとしているが、今も世界各地で移民や難民の排除が起きている。具体例を挙げるまでもなく、日本政府はもちろん、一般のいわゆる日本人が難民や移民に対して決して寛容だとは思えない。この映画の撮影を開始した2016年には、今のようなパンデミックな世の中になっていることは予想すらできなかったが、不寛容な社会になっていることは想像できた。戦時中、地球の裏側のブラジルで起きたことは、日本がアジアでとった軍事行動の裏返しだったと考えるようになった。時として戦争の加害者と被害者とが表裏一体になることがあると思う。だから戦時中に日系ブラジル人が経験したことは、遠い国の昔の話ではなくて、現代にも通じる普遍的な教訓になる出来事だと信じている。